食べる量が少ない
お肉が食べられない
胃腸炎を繰り返す
というお子さんのお悩みはありませんか?
私も、長男がお肉をガムのように噛み続けたり、食べる力がなかなか育たず、ごはんに掛ける時間が長くなっていたことをとても気にしていました。
その背景にある『消化力』について、今回はお話ししていきます。
消化力を高めることは、全身の栄養状態を高めることに繋がったり、子供の成長をサポートすることにも繋がります。
ぜひ、最後までお読みください。
消化力低下のサイン
お子さんの食習慣で、このようなことはありませんか。
- 以前より食べる量が減った/食べる量が少ない
- すぐにお腹いっぱいになる
- 膨満感やお腹の不快感を訴える
- お肉が食べられない
- 胃腸炎を繰り返す
- 下痢や便秘を繰り返す
上記のような症状は、『消化力低下』のサインです。
子供の成長においては、消化力の低下から食が細くなるという問題が出てくることもあります。
そもそも子どもの消化力は未熟で、消化力を育てることが子供の成長をサポートするポイントにもなります。
消化力を上げることは、食べたものをしっかりと消化し栄養として身体に取り入れる力を身に着けるということ。
食べたものを栄養として身体に取り入れる力が高まれば、健やかな子供の成長にも繋がります。
消化力低下の原因
では、なぜ消化力が落ちてしまうのでしょうか。
ここでは、消化力が低下する原因を4つご紹介します。
①ストレス
ストレスを感じている際に、食欲が落ちたことがあるなどの経験があるという方はいませんか。
これは、自立神経の働きによるもので、ストレスがかかっている際には交感神経が働き、胃腸機能の働きが悪くなることからきています。
一方で、副交感神経が働いている際は、胃腸機能が活発になるため、食欲も増加します。
ストレスは、決して大人だけのものではありません。
適度なストレスは、良い面もありますが、過度なストレスや長期的なストレスが消化力を落とす原因にもなりえます。
②胃酸不足
胃には、タンパク質を分解する働きがあります。
タンパク質とは、肉や魚などに含まれる栄養素のことで、胃から分泌される消化酵素によって分解されますが、その際に必要になるのが胃酸です。
胃酸が不足していると、タンパク質を含むお肉などをうまく消化できないことから、お肉が食べられない、食が細いなどの問題が起きます。
大人でも胃酸分泌が少ないケースが多く、子供に至っては10歳頃にようやく成人の胃酸分泌量に達すると言われています。
胃酸サポートで消化の手助けをしていきましょう。
③消化酵素
胃酸に続き、消化酵素が働かないと食べたものをうまく消化できないということが起こり、便秘や下痢を繰り返したり、食べたものが未消化となり腸内環境も悪くなります。
消化酵素は、タンパク質からできているので、栄養状態が悪いと消化酵素不足に陥ります。
欠食が多い、食べる量が少ないなどというお子さんは、消化酵素が作られず、消化がうまくいかない、消化がうまくいかないので食べられないという悪循環になってしまいます。
④腸内環境の悪化
栄養は小腸で吸収されるため、腸内環境が悪いと栄養の吸収がうまくいかず、栄養不良や消化力低下に繋がります。
お子さんの場合、腸内環境が悪くなる原因として、偏った食生活やお菓子の食べ過ぎなどがあります。
腸内環境を整えることで、食べる力が育ち栄養状態が良くなることにも繋がります。
消化力を高める方法
では、ここからは消化力を高める方法を6つご紹介します。
①ストレス軽減する
ストレスを軽減することで、副交感神経が働き、消化官の働きが活発になります。
お子さんのストレスを把握することは難しいかと思います。
保育園や幼稚園でママと離れることに緊張しているのか、学校で友達とのやりとりにストレスがあるのか、何か少しでも対処できることがあればストレスの軽減に繋がるかもしれません。
また、欠食をしたり、ごはんとごはんの時間が空きすぎると低血糖を起こし、これもまたストレスと同じ状況となります。
その場合は、⑤の補食などをうまく取り入れましょう。
②腸を荒らす食品を控える
栄養の吸収で要となるのが『腸内環境』。
この腸内環境を守るために、過剰摂取に気をつけたい食品が以下の通りです。
小麦製品・乳製品・砂糖・酸化した油(古くなった油)
小麦に含まれるグルテン、乳製品に含まれるカゼインは、消化されにくタンパク質で、未消化の状態になると腸内環境が悪くなります。
また、お菓子に使用されている砂糖や油も、思っているより多く摂取していて、腸内を荒らしてしまい、消化力を低下させているかもしれません。
お腹が空いた時は、まずは補食を!
③胃酸をサポートする
胃酸サポートのため酸味のものを摂りましょう。
小さいお子さまであれば、酸味が調節しやすい酢の物やレモン水などから試してみましょう。
胃の機能が高まれば、食べる力も育ちます。
④ボーンブロススープを活用する
ボーンブロススープは、鶏や牛や豚の骨からとったスープです。
ボーンブロススープには、アミノ酸の一種のグルタミンやコラーゲンが豊富に含まれていて、荒れてしまった腸の修復に役立ちます。
また、タンパク質の分子が小さくなっているため、あまりお肉が食べられないお子さまのタンパク質を補うことも可能です。
体のタンパク質が補われ、消化酵素がしっかり働くようになれば消化力向上に繋がります。
⑤お肉を柔らかくする
消化酵素をつくるためには、タンパク質が必要ですが、お肉がなかなか食べられないというお子さんも多いかと思います。
お肉を柔らかくするプロテアーゼという酵素を含む食材を利用したり、ミンチ肉を利用するなどしてタンパク質の摂取をサポートしてあげましょう。
⑥補食を利用する
補食は、お菓子の食べ過ぎを防ぐためにも有効です。
昼食から夕食までの間に補食を摂ることで栄養の摂取にもなり、腸内の環境を守ることにも繋がります。
また、①でもあったように空腹時間が長くなるとストレス状態と同じ状況となり、副交感神経の働きが弱まり、結果的に消化力を低下させてしまいます。
食事と食事の時間が空く際や少食であまり量が食べられないお子さんは、補食をうまく利用し、栄養補給をこまめに行いましょう。
まとめ
今回は、消化力を高める方法について紹介しました。
子供がごはんを食べないという時に、「今は食べない時期」と割り切ることもありますが、『消化力が落ちているのでは?』という見方もあるということ。
消化力を高めることは、子供の成長をサポートすることにも繋がります。
心身ともに健やかに成長する、元気に毎日を過ごす、新しいことにチャレンジしたり、困難を乗り越える力が付くなど、『健康』が及ぼす力は大きいと思います。
お子さんの消化力を育て、成長を楽しんでいきましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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